ニフティは21日、同社の子ども向けサイト「キッズ@nifty」が、小中学生を中心とした子ども3920人を対象に、自分専用のケータイやスマホを持っているか、家族と決めた利用ルールがあるか、学校から学習用タブレットが配布されたか、などについてアンケートした「ケータイ・スマホに関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、「自分専用のケータイやスマホなどを持っているか」との質問には、小学生の半数(50%)、中学生の約7割(74%)が「持っている」と回答。「持っていない」は、小学生50%、中学生26%だった。
では、「いつから持っているのか」を聞いたところ、8割以上が小学生のうちから自分専用のケータイやスマホを所有していることが分かった。
持ち始めた時期は、小学生は「小学4年生」(19%)が最も多く、中学生は「中学1年生」(36%)がトップだった。
2018年に「キッズ@nifty」が行った調査では、スマホを所有する年齢は11歳~14歳が約8割を占め、10歳以下は約15%ほどだったが、この3年でケータイやスマホ所有の低年齢化が進んでいることが分かった。
「おうちの人と決めた利用ルールはあるか」を聞いたところ、小中生の約7割(68%)が、家族と決めたルールが「ある」と回答したが、中学生の方がやや高い割合だった。また、2018年の調査と比較すると、家庭でのルールを決めている割合は1割程度下がっていた。
「どんな利用ルールがあるのか」を聞いたところ、多かったのは「知らない人とやりとりしない」と「個人情報を書き込まない」の2つがともに60%で最も多かった。
SNSを通じて子どもが犯罪に巻き込まれる事件なども増えており、子どもにスマホを持たせる際にはそうしたトラブルを心配してルールを決めている保護者が多いようだ。「その他」では、「1日2時間まで」など利用時間に関するルールが多く見られた。
「学校から学習用タブレットやパソコンは配布されたか」を聞いたところ、9割近く(87%)が「配布された」と回答。パソコンよりもタブレットの方がやや高い割合となっていた。
文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」では1人1台の端末環境整備が掲げられているが、すでに9割近くの小中学校で端末の配布が進んでいる状況が見えた。
配布されたパソコンなどを「実際にはどんな風に使っているのか」を聞いたところ、利用用途で最も多かったのは「勉強・調べもの」(88%)で、次いで「授業」(73%)だった。
「動画を見る」(29%)、「ゲーム」(16%)、「SNS」(7%)といった回答も見られ、学習用として配布された端末だが、それ以外の用途で使っている子どもたちも一部いた。
「どの授業でタブレットを使っているか」を聞いたところ、最も多かったのは「国語」(70%)で、以下、「社会」(63%)、「理科」(57%)、「算数・数学」(50%)などが続いた。
また、「その他」では、テーマに沿って自分で調べてまとめる学習などを行う「総合」の回答が2割程度あった。
この調査は、全国の小中学生を中心とした子どもたちを対象に、8月1日~31日の1カ月間かけて実施。有効回答数は3920人。
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