中学生時代、ぽっちゃり体型だった私は、男女混合の水泳の授業が大嫌いでした。今回はそんな私が「生理」を言い訳に水泳の授業をサボり続けていた際の、担任教師とのエピソードを紹介します。
「なんてことをしてたんだ」生理だと嘘をついて水泳をサボっていたら…
水泳の授業を「生理」を理由に休み続けた
私は、中学校に上がってから、水泳の授業が苦痛で苦痛で仕方ありませんでした。
その理由は、自身のぽっちゃり体型を、クラスの男子や友だちに見られたくなかったのです。私は特に二の腕と太ももが太めだったので、制服ではごまかせていたぽっちゃり体型が、水着だと丸見えになってしまいます。
最初のころは真面目に出ていましたが、2年生、3年生と学年があがるにつれ、私は「生理」を言い訳に、水泳の授業を常習的にサボるようになっていました。
サボりの常習犯だったところ、担任に呼び出され……。
とにかく「生理」を言い訳に、水泳の授業をズル休みし続けていた私。一度、生理の時期が訪れたら、そこから2週間ほどは「すみません、今日も生理で……」といって欠席を繰り返してしていました。きっと周囲には、ズル休みだとバレていたと思います。
そんなある日、私はクラスの担任の先生から「体育のことで話がある」と、ひとり呼び出されました。30歳半ばくらいの、すこし強面の男性教師です。「とうとう生理がうそだったことがバレて、怒られるんだ…」と、私はドキドキしながら呼び出しに応じました。
生理の私を気づかう、先生のやさしさに罪悪感
部屋に入ると、神妙な顔つきで先生は「体育の水泳の授業のことで……」と切り出しました。「あ、叱られる!」と思わず身構えた私に、先生は「すごく伝えづらいが、きっと生理でこれだけ授業を休まなければならないのは、心身ともにすごくつらいと思う。僕は男性だから相談しづらいと思うけれど、一度、保健の先生か病院の医師に、生理のことを相談してみるといいかもしれない」と。
どうやら先生は、私のサボりの言い訳でついた嘘を「生理が重たすぎて、かわいそうだ」と真剣に心配してくださっていたようでした。自分が軽い気持ちでしてしまったことに、きちんと向き合ってくれた先生の真摯な態度に、あまりに気まずくなってしまった私は「ありがとうございます。でも、意外と大丈夫です!」とペコペコしながら、その場を早々に立ち去りました。
水泳の授業をサボりたかっただけの私を、これだけ心配してくれた担任の先生。そして生理を言い訳に使うことは、本当に大変な方に対しても失礼だし、私のこういう行為が、本当に生理でつらい人が他人から誤解されることにもなりかねないんだと気づきました。
私はあまりの罪悪感と先生への感謝から、それを機に私は生理を言い訳に、水泳の授業を欠席することはなくなりました。
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監修/助産師REIKO著者/鮭いくら
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