宮城教育大は17日、2022年度入試から導入する総合型選抜「芸術体育・生活系教育専攻」のうち、宮城県外での教員就職希望を出願要件とする地域定着枠(8人)に、期限の16日までに54人が出願したことを明らかにした。同大は「宮城以外の東北5県から多くの出願があった」と歓迎する。
同専攻は実技系科目を教員養成課程から独立、集約させて新設された。実技系の教員免許に加え、小学校か中学校の国語、英語、数学のうちいずれか一つの免許取得を卒業要件とする。
志願者の内訳は保健体育23人、音楽15人、家庭科9人、美術4人、技術3人。宮城以外の東北5県からが35人、宮城は18人で、東北以外も1人いた。確定志願倍率は6・8倍。
志願倍率が1次選考実施基準の3倍程度を上回ったため、出願書類による1次選考が行われる。合格者は最終の2次選考に臨む。不合格者は一般枠の2次選考に進み、通過者は来年1月の大学入学共通テストに臨む。
松岡尚敏副学長(学務担当)は「不合格でも一般枠に回れるなど、合否判定の機会が多いことも出願を後押ししたようだ。制度導入の趣旨が理解され、予想以上に多くの受験生に出願してもらった」と話した。
河北新報
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