アピール上手な女子が有利で男子は不利? 中学校の内申点に「えこひいき」が発生しやすい理由とは(All About) – Yahoo!ニュース – Yahoo!ニュース

基本問題

◆中学校の内申点は構造的に「えこひいき」が発生しやすい

そもそも中学校の内申点は、男女の性別関係なく、えこひいきが発生しやすい構造になっています。内申点は、定期テストの点数と“それ以外”で決まります。それ以外とは、実技試験や通知書の項目「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の評価です。

実技試験というのは、美術では絵画提出、音楽では歌発表、保健体育では運動能力計測、技術家庭科では作品提出など。定期テストの点数はもちろん、実技試験はある程度、客観的に評価しやすいものです。

一方、「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の評価は、科目を担当している先生からどう思われるかに左右されます。たとえば、いくら本当に主体的に国語の勉強に取り組んでいても、先生に「主体的に取り組んでいる」と思ってもらえなければ、低い評価がつけられます。

・字がうまく書けず、提出したワークをいい加減にやったと先生に思われたばかりに、低評価をつけられてしまった
・がんばって球技に参加したのに、大きな声を出せなくてやる気がないと思われて、テストで90点をとったのに「3」をつけられた

実際に、このようなことはよくあります。

字がきれいで、提出するノートにふせんをつけたり、マーカーを引いたり、メモの書き込みをしたりする生徒、実技教科の結果はどうあれ、がむしゃらにがんばっていると先生に思わせられる生徒は、高い評価が得られる傾向にあります。

背筋を伸ばして、明るい表情で先生の言ったことをうなずきながら授業に臨む生徒は、高く評価されやすく、肘をついたり、うつむきがちだったり、ほとんど挙手をしない生徒は、低く評価されがちです。

このように内心点は、筆記テスト以外、先生の生徒に対する印象で評価が決まります。特に東京都は、技能4教科の評定が2倍される換算内申点となって、都立高校入試の合否基準になります。9教科のなかでも技能教科は構造上、担当の先生に気に入られるかどうかが、入試結果を大きく左右する仕組みになっているのです。

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