【Claris FileMaker活用事例】学校法人 東海学園 東海中学校・東海高等学校 – 日経テクノロジーオンライン

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外観
 東海学園は、1888年創立の伝統校として仏教精神に基づく中高一貫教育を進めており、「自由と自立」の精神のもと、生徒の意思を最大限に尊重した自主性教育を推進している。その一例が学校行事の「サタデープログラム」(土曜公開講座)だ。生徒による実行委員会が企画し、講師を務める企業のトップや著名人との交渉や当日運営を行ない、これまで数多くの市民が公開講座に参加しているという。

 また、東海高等学校は大学進学において高い実績を持つ。授業の理解度を高め、志望大学の受験科目が選択しやすくなるよう、高校2年生から文系・理系コース別および習熟度別のクラス編成を行っている。こうしたクラス編成にも大きく関係するのが成績処理だ。同校では成績処理や調査書、指導要録、学籍情報といった教務にかかわるシステムをプログラミングに詳しい教諭が自前で作成し、長年使い続けてきた。

 ところが、その教諭が退職することになる。「不具合などが見つかった場合、修正できる人がいません。属人的な内製システムではなく、だれでも扱えるパッケージシステムが必要でした」と話すのは東海高等学校の調査統計係長、鈴木智晴教諭だ。前任者と共に数年間、システム運用してきた経験を持つ。

 さらに、文部科学省が出願時に提出する調査書の電子化を打ち出すなど、大学入試を取り巻く環境が大きく変化。自前のシステムでの対応に限界を感じ、中高一貫校として統一したシステムが望ましいと、教諭達の理解を得て教務システムの移行を決定した。

「かゆいところに手が届く」カスタマイズを実施

事務長 渡辺 毅 氏
 同校は、Claris FileMaker をプラットフォームとする私立学校向け校務支援システム「スクールマスターZeus」を採用。「多くの学校が採用し、導入実績が豊富なことと、かゆいところに手が届くカスタマイズが可能なこと」(鈴木教諭)が決め手となった。カスタマイズにこだわったのは、これまで培ってきた生徒評価のノウハウを、新しいシステムでも引き継げなければいけないからだ。

 たとえば、同校の成績処理では定期考査と実力テストの成績を理系、文系を混合して学年順位を出すといったように複雑な処理が行われる。そのデータは進路にかかわるクラス編成などで利用するため、従来のやり方を変えるわけにはいかないのだ。

 1年に及ぶ綿密なテスト稼働を経て、2020年4月から本格稼働を開始。その導入効果について、鈴木教諭は「使い方は従来と変わりませんが、システム運用にしても、他の先生方とシェアできる環境が整いました。内製システムと異なり、問題があった場合、専門家に相談できるので安心感があります」と評価する。

 システム運用の負担を軽減することで、新たな取り組みに時間を割けると期待する。例えばClaris FileMakerを用い、高校入試プログラムなどの作成も視野に入れている。「だれにでも分かるシステムをつくり、簡単に引き継げることが理想です」(鈴木教諭)。伝統校の新たな挑戦と成果が注目される。

※イメージをクリックすると拡大されます。

Claris FileMakerをプラットフォームとする「スクールマスターZeus」で作成したメインメニュー画面(左)と生徒情報画面 一覧(中央)・個票(右)。


東海中学校・高等学校では多数の独自帳票もカスタマイズ作成している

「スクールマスターZeus」はFileMakerローコード開発プラットフォームにてウェルダンシステム株式会社により開発・提供されています。

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  • Apple Japan, Inc.-Claris
  • Apple Japan, Inc.-Claris 法人営業本部


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    URL:https://www.claris.com/ja/


    電話:03-4345-3333

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