◆大学の受験費用、いくらかかるかご存じですか?
大学受験料や交通費・宿泊費など……大学に入学する前の「受験」の費用を忘れていませんか? 意外とかかる大学受験費用とその節約ポイントをご紹介しましょう。
◆大学入学金や学費の平均相場……私立大学で初年度134万723円
また、私立大学(学部)の授業料平均は91万1716円(年間)、入学金24万8813円で、初年度学生納付金(授業料、入学料、施設設備費の合計)134万723円という結果に(文部科学省「私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」より)。
◆ネット出願がメインだが、紙の願書請求には手数料が必要な大学も
ただ、最近はネット出願を採用している大学が増えてきました。ネット出願の場合は紙の願書そのものが必要ないので、願書の請求などでお金が必要になることはないでしょう。ただし、自宅にインターネット接続されたパソコンやカラープリンタなどが必要になりますので、まずはこれらの環境整備が必要となります。
◆大学受験料は私立5校受験で17万5000円!
●国公立大学の受験料
2次試験は前期、後期と2回受けるチャンスがあるので、大学入試共通テストと2次試験の前期、後期を受験したとすると、あわせて5万2000円程度の受験料。国公立受験といっても、結構かかってしまいますね。
●私立大学の受験料
また、大学入試共通テストの結果だけで合否がでる「共通テスト」もあります。大学入試テストの受験料は上記のように1万8000円(3教科以上受験)ですが、2教科以下の受験では1万2000円となります。さらに、個別に私立大学への受験費用が必要。この受験料は1万円から5万円といったところ。多くの学校は、2万円程度です。
◆遠方から東京に来て受験すると、大学受験費用は平均25万100円!
都心のホテルなどでは、受験パックといったお得なプランもありますが、受験時期はどのホテルも満室状態。受験日程が決まったらすぐにでも、お得な受験パックなどでホテルを予約しましょう。
東京私大教連が発表した「私立大学新入生の家計負担調査(2020年度)」では、自宅外通学者の受験費用は平均25万100円。地方から東京都心への受験は、特に費用が高くついているようです。受験するだけで25万円。受験費用もしっかり計画しなくてはいけませんね。
◆大学受験費用にこども保険、学資保険の保険金はあてにできないかも!?
特に多いのが、こども保険、学資保険などで準備する方法。押さえておきたいのが、こども保険、学資保険は18歳満期、高校3年生の誕生日以降に満期を迎えるタイプが多いということ。
ここで注意したいのが、受験費用が必要となる時期。大学受験の一般入試が始まるのが1月。受験料などは年末から必要になってくることも。また、推薦入試では、それ以前に受験が始まります。この時点で受験費用が用意できるかがポイントです。
学資保険の満期金を受験費用に利用するなら、満期金を受け取れるタイミングを確認しておく必要があります。もし、受験時期に間に合わないようなら、学資保険はあてにせず、別に受験費用を調達しないといけません。
学資保険といっても、17歳満期のものや誕生日に関係なく契約日から満期日が決まるものまで、いろいろとあります。加入している保険はどうなっているか調べておきましょう。
◆大学受験費用の準備は家計からが基本
なので、大学受験にかかる受験料や宿泊費などの費用は、なんとか家計からやりくりしたいところです。目標を25万円としてみましょう。高校入学と同時に貯めるとすると、高校1年の4月から高校3年9月まで30カ月。月8300円を積み立てるといいことになります。家計からやりくりするのなら、このくらいの額が限界でしょうか。
大学進学を予定している家庭では、高校入学と同時に大学受験費用の積み立てをぜひ実践していきたいものです。
文:福一 由紀(マネーガイド)
文=福一 由紀(マネーガイド)
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