山梨の子どもは肥満傾向、8歳男子の割合は全国最多…「休校で運動量減った影響も」 – 読売新聞

基本問題

 子どもの発育や健康状態を調べる文部科学省の学校保健統計調査について2020年度の確報がまとまり、山梨県は、県内の結果を発表した。痩せすぎている「
痩身そうしん
」傾向の子どもの割合は改善したが、肥満傾向の子どもの割合はほとんどの年齢で全国平均を上回った。

 例年は4~6月に行われる健康診断の結果をまとめるが、20年度は新型コロナウイルスの影響で、年度末まで期間を延ばして調べた。

 県内で抽出された幼稚園や小中高校など1万2804人の健診データを集計。男子では5、7、8、10~17歳、女子では5~7、9、11~16歳で、全国平均より肥満傾向の子どもの割合が高かった。特に8歳の男子は全国で最も高かった。

 県教育委員会保健体育課の塩田岳・総括課長補佐は「バランスの取れた生活習慣が身についていない可能性がある。コロナで休校になったり、部活動が制限されて運動量が減ったりした影響も考えられる」と分析する。

 前年度から改善されているものの、痩せている傾向も一部の年代でみられた。特に5歳では、痩身傾向の子どもの割合が男女ともに全国で最も高かった。

 5万985人を対象とした健康状態の調査では、虫歯がある子どもの割合が幼稚園から高校まで全てで全国平均を上回り、特に中学校では全国平均より4・4ポイント高かった。目に病気や異常がある割合も、小中高校で全国より高かった。

Powered by the Echo RSS Plugin by CodeRevolution.