【高校受験2021】北海道公立高入試、平均点は学校裁量問題で10点上昇 – リセマム

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 北海道教育委員会は2021年8月6日、令和3年(2021年)3月実施公立高等学校入学者選抜状況報告書を公表した。全日制合格者の学力検査の平均点は、標準問題選択者で9.7点、学校裁量問題選択者で10点、前年度(2020年度)より上昇した。

 報告書は、2021年3月に実施した2021年度公立高等学校入学者選抜の実施状況をまとめたもの。出願者の状況、学力検査の概要、学校別受験者数と合格者数、学力検査問題等研究協議会のおもな意見、学力検査問題正答表、学力検査問題領域別正答率について報告している。

 2021年度の中学校卒業者は4万691人。過年度中学校卒業者を含む出願者総数は3万977人。第2次募集による合格者を含む合格者数は2万7,102人。募集定員3万3,100人に対する定員充足率は81.9%。2021年3月中学校卒業者に対する合格率は65.9%であった。

 全日制合格者の学力検査の平均点は、300点満点中、標準問題選択者が135.4点、学校裁量問題選択者が196.5点。前年度の平均点との比較では、標準問題選択者は9.7点増、学校裁量問題選択者は10点増となっている。

 学力検査問題の各教科の平均点は、60点満点中、標準問題選択者が国語31.6点、数学28.3点、英語29.0点、社会32.1点、理科29.6点。学校裁量問題選択者が国語38.8点、数学34.6点、英語40.0点。国語の学校裁量問題選択者を除く全教科で、前年度より平均点が上昇している。

 学力検査問題等研究協議会からのおもな意見では、国語は「記述させる問題は、受検者が思考する時間と表現する時間を考慮した出題を検討してほしい」、数学は「今後も、数学的な見方・考え方を働かせて事象を論理的に考察する力を問う問題の出題について、一層充実させてほしい」等があげられた。学校裁量問題については「3教科とも、受検者の力を測るうえで、内容や難易度が適切であった」とされた。

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