小学5・6年生「体育」等4教科担任制へ – リセマム

基本問題
 文部科学省の有識者会議は2021年7月21日、小学校高学年からの教科担任制のあり方について、外国語と理科、算数、体育の4教科を優先的に専科指導の対象とする報告書案を公表した。

 義務教育9年間を見通した教科担任制のあり方について、文部科学省の有識者会議では2020年秋以降、議論を進めてきた。中央教育審議会の答申で「2022年度を目途に、小学校高学年からの教科担任制を本格的に導入する必要がある」とされたことから、2022年度予算の概算要求を見据えて報告書案をまとめた。

 これまでにも学校の規模に応じて、音楽や図画工作、家庭、体育を中心とした専科指導を実施することが考慮されている。教科指導の専門性を持った教師によるきめ細かな指導と中学校の学びに繋がる系統的な指導の充実を図る観点から、「外国語」「理科」「算数」「体育」の4教科を優先的に専科指導の対象に加える。

 ただし、学級担任がすべての教科を教えることで教科横断的なカリキュラム・マネジメントが効果的に行われてきたという利点が損なわれることのないよう、組織的・教科等横断的な教育課程の編成・実施が可能となるよう留意する必要があるとしている。

《工藤めぐみ》

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