三重県教委の木平芳定教育長は27日の定例記者会見で、県教委独自に毎年実施している学力調査「みえスタディ・チェック」を、来年1月からタブレット端末で行うと発表した。県教委によると、端末での学力調査を全公立小中学校で実施するのは全国で初めて。
県教委によると、みえスタディ・チェックの出題や解答に端末を活用。記述式問題は紙媒体で解答する。調査終了後に端末で設問ごとに答え合わせができ、児童生徒の実力に合った難易度の問題を提供する。
終了後に自動で採点と集計を実施するため、紙媒体での学力調査に比べて結果が早く判明する。実力に合った問題で学習内容を定着させるとともに、学級ごとの成績を把握することで授業改善を図る狙いがある。
初回の来年1月は小学5年と中学2年が対象で、国語、算数・数学、理科を実施。端末の本格導入を前に今年11月には、小学5年の算数と中学2年の数学で試験的に端末での学力調査を実施する。
文科省が全国で進める「GIGAスクール構想」に基づき本年度から児童生徒1人に1台の端末が配備された環境を生かして導入。システムの構築費などとして本年度当初予算に約1200万円を計上している。
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