高志高校が脱「普通科」検討 入試の募集方法、定員を調整へ 2022年度から – 福井新聞

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普通科系の専門学科に移行が検討されている高志高校=福井県福井市御幸2丁目

 福井県福井市の高志高校が2022年度から、現在の普通科を4年制大学への進学を前提にした普通科系の専門学科に移行する方向で検討していることが7月26日、分かった。関係者によると、入試は一括で募集し、2年時に英語や国語を重点的に学ぶ文系の専門学科と、数学や理科中心の理系の専門学科に分ける計画。福井県教育委員会は、早ければ9月県議会に必要に応じて条例案を提案するとみられる。

 同日、福井市内で開かれた県中高一貫教育検証委員会で、高志高の吉田繁校長が報告した。

 同校は現在、普通科の1学科のみ。関係者によると、学校の魅力を高め、生徒の確保を図ろうと数年前から普通科の再編を議論してきた。教職員の意欲向上につなげる狙いもあるという。

 検討している案では、若狭高の「文理探究科」のような学科をイメージする。1年時は共通の内容を履修し、2年時に文系と理系に分かれた専門学科に進むという。高校で新学習指導要領が本格実施する22年度から、専門学科に移行したい考え。学科名や定員数などは今後調整する。

 21年6月に開かれた検証委員会では、委員から「高志高の理念や目標を踏まえ、専門学科の設置を検討することが望ましい」との意見が出ていた。

 一方、県教委は県立高の魅力化を図り生徒確保につなげようと、22年度から羽水、勝山、武生東、丸岡、足羽の普通科系5高校に新学科・コースを設置することを6月県議会で明らかにしている。

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