来年度から小学校5年生と6年生の授業で導入を進める予定の「教科担任制」について、文部科学省の有識者会議は、対象の教科としてこれまで検討されてきた外国語と理科と算数に、体育も加える方針を盛り込んだ報告案をまとめました。
中学校のように教科ごとに担当の教員が教える「教科担任制」については、中教審=中央教育審議会がことし1月の答申で、小学校で外国語が教科となるなど専門性が求められる中、児童の学習状況に応じたきめ細かな指導が必要だとして、来年度をめどに外国語、理科、算数で本格的に導入するよう求めていました。
これをうけ具体的に議論をしてきた文部科学省の有識者会議は、21日にまとめた報告案の中で、「教科担任制」を先行して実施している自治体では授業の質の向上や、中学校への円滑な接続、それに教員の負担軽減につながっているなどとして、推進する必要があるとしました。
その上で、優先的に対象とすべき教科については、これまで検討されてきた外国語、理科、算数に加え、体育も、高学年になると体力差が広がるため、安全を確保しつつ個々に応じた指導が必要だとして盛り込まれました。
今回の報告案を受けて文部科学省は、4教科での「教科担任制」の導入に向け来年度予算の概算要求に関連費用を盛り込む方針です。
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