【岐阜】夏休みを前に、岐阜市の養護教諭らが家庭内での新型コロナ感染防止への取り組みをまとめたハンドブック「STOP 新型コロナ!おやこde撃退大作戦!」をつくった。児童生徒に貸与しているタブレット端末で見られるようにするほか、持ち歩いて行動がチェックできるように市立の全小中学校と特別支援学校の生徒児童約3万人に配布する。
市教委は5月28日、市の全教職員を対象に、県の新型コロナウイルス専門家会議のメンバーで「ぎふ綜合健診センター」の村上啓雄所長を講師に招き、研修会を開いた。村上所長は「家庭内からの感染拡大を防ぐことが大切」と訴えた。
研修会終了後、市教委は、リスクマネジメントの専門的知識がある養護教諭の組織「市養護教諭部会」に相談し、家庭での感染防止のためのハンドブックの作成を依頼した。
A3判を折りたたむとポケットに入る大きさになる。「新型コロナウイルスってなあに?」から始まり、家庭での健康チェックや手洗い、換気、ステイホームの楽しみ方など8項目の対策をイラスト付きで紹介。マスクの着用では「新型コロナは、大半が飛沫(ひまつ)感染です。せきやくしゃみ、声を出すことで飛沫を飛ばしたり、吸い込んだりしないためにマスクをしましょう」と呼びかけている。
「仲間と過ごす学校生活、授業、部活動など、安心して心から楽しむために」と題し、市立境川中学校の保健体育委員会が考えたチェックシートもある。村上所長がすべて監修した。
養護教諭部会長で市立加納小学校の和泉かおり教諭は「ワクチンを接種できない小学生以下の子どもは感染リスクが大きい。家庭で感染を広げないためにも対策を徹底し、夏休み中にコロナに立ち向かうエネルギーを蓄え、力を養ってほしい」と話す。(松永佳伸)
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