-
Twitter
-
みんなのツイートを見る
-
Facebook
-
はてなブックマーク
-
メール
-
リンク
-
印刷
「ハーバード白熱教室」などで知られるハーバード大のマイケル・サンデル教授の新著「実力も運のうち 能力主義は正義か?」は、格差社会の拡大とそれを推進する能力主義が抱える問題を考える良い材料だ。
と、堅い書き出しになったが、つまりハーバード大に合格するような学生は、家庭的にも家計的にもかなり恵まれている人が多く、学生本人だけの能力や努力で入れたわけではないのだ、という至極もっともな指摘が書かれている。
ハーバード大やスタンフォード大の学生の3分の2(つまり65%ほど)は、その出身家庭の所得を見ると上位5分の1(上から2割だ)にあたるのだという。つまり、かなり裕福な家庭の子どもということだ。しかしながら、その学生は「自分が入学できたのは努力と勤勉のおかげだ」と答えるらしい。
サンデル先生が自ら教える世界トップクラスの大学の話だ。…
この記事は有料記事です。
残り1461文字(全文1828文字)
あわせて読みたい
Powered by the Echo RSS Plugin by CodeRevolution.