小中学校の体育の授業でのマスク着用を巡り、兵庫県伊丹市教育委員会は15日、熱中症対策として、児童生徒に運動中はマスクを着用させない指導方針を市立小中学校に通知したと明らかにした。
同日の市議会で市教委幹部が議員の質問に答えた。
市教委保健体育課によると、市が策定したガイドラインは「(体育の授業中は)マスクを着用させなくても良い」と表記。しかし「周囲を気にしてマスクを外しにくい状況がある」などとして、原則マスクを外させることに方針転換し、9日に通知したという。
マスクを外すことに不安のある児童生徒には、運動中は見学させるなどの対応を認めるという。また、十分な距離を保てない場合や、十分に呼吸ができる場面では着用を促すとし「気候などに応じて柔軟に対応する」とした。
コロナ禍での体育の授業を巡っては、大阪府高槻市内で2月、当時小学5年の男児が持久走中に倒れ死亡し、あごにマスクがかかっていたことから着用の是非が問題となった。今月9日には尼崎市内の県立高校で、体力測定中の生徒9人が熱中症の疑いで救急搬送された。(久保田麻依子)
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