テクノロジー分野で国際的な評価を受けるマサチューセッツ工科大(MIT)。同校が毎夏、全米の高校生を対象に開催する最新テクノロジー領域のサマースクール「Beaver Works Summer Institute」の協賛を受け、ICHINOYAは2019年に国内でプログラムの提供を開始しました。
GLOBAL TECHはMITと共通の教材(全編英語)を使用し、小型自動運転車の開発を通して自動車やセンサーの原理、Python言語によるプログラミング、AIによる画像処理など、最新テクノロジーを体験的に学ぶことができるプログラム。無料のオンラインコース後に有料のサマーコースへ進み、実際にMITキャンパスで学ぶことも可能です。
GLOBAL TECHは、これまでに約150名の中高生が受講。その一期生である田名部智也さんが、この春、東京大学理科一類に合格しました。
「プログラミングは、人間と機械を結びつけるコミュニケーションツール。テクノロジーの中で、どれだけ欠かせないものか実感できた」と話す田名部さんに、受講による学びを聞きました。
─GLOBAL TECHを受講したきっかけは?
田名部 高校2年生、学校の「選択科目」でアプリゲームを作るまで、プログラミングは知識も経験もゼロ。すごく楽しくて、もっと勉強したいという気持ちはあったものの、パソコンの中で完結してしまい、実生活でどう生かされているのか? という実感がないことに物足りなさを感じていました。
そんな時、学校からの案内でGLOBAL TECHを知り、自動運転の実機を作りながらプログラミングを学べるという点にすごく興味を持ったのがきっかけです。車好きの両親から「今、自動運転がすごい」「次に買う車は、絶対自動運転にする」という話を聞いていたこともあって。もともと海外の大学進学も視野に入れていたので、英語で学習できるという点も良かったですし、受験勉強の息抜きになるかな、同じ分野に関心を持つ仲間ができるかな、という期待もあり、受講を決めました。
── 「ここが良かった!」という点を教えてください。
田名部 GLOBAL TECHではテクノロジーの原理を学び、その中でプログラミングがどんな役割を担い、どんな技術を生み出すのか理解できました。プログラミングは暗記するものではなく、すでにあるものを「組み合わせる」ことで社会に役立つ技術にするためのツール。いわば、人間と機械を結びつけるためのコミュニケーションツールなんです。自分が思っていたよりも、テクノロジーの中では欠かせない存在でした。
MIT教材の演習問題を一通り解くことでPython言語の基礎を学び、その上で自動運転車を作るプロセスに入ります。受講生でチームを作り、プログラミング経験のあるメンバーを中心にアウトプット。それでも解決しないことをインストラクターに聞くので、「これがわからない」「わかるようになった」が明確でした。
プログラミング初心者だった自分にとって、Pythonはかなり難易度が高いイメージでしたが、実機を作るというアウトプットにより「赤い色を認識して、ブレーキを踏む」このシンプルな操作が、自動運転など高度な技術の基本になっていることがわかりました。他のことに応用できるのでは、というアイデアにもつながりましたね。例えば、視覚障がいの方が歩くときに、人とぶつからずに歩けるよう脳に電気信号送る、なんてこともできるのかな。
受講していなかったら、プログラミング「を」学ぶことになっていたと思います。プログラミング「で」学び、社会で役立つサービスを考える、というところまでできるのがGLOBAL TECHです。
── GLOBAL TECHを受講したことで、大学、そしてその先のキャリアに変化は?
田名部 プログラミングは、キャリアに直結する学習領域だと思います。「楽しい」という知的欲求でスタートしたものが、社会を大いに支えている技術だと知ることができ、大学で学びたいことも明確になりました。
大学では、実機を動かすためのツールとしてプログラミングを扱います。分野で言うと、機械工学や精密工学。その中でも、今、一番興味があるのは「医療用ロボット」です。コロナ禍で医療関係者が大変な思いをしている中、ロボットにもっと役立てることがあるのでは、と考えています。また、介護を必要とする高齢者や障がいのある方の生活を支える、という面でも役立てる技術を作りたいです。
これからはGLOBAL TECHにインストラクターとして携わり、自分が学んだことを高校生の皆さんに還元していく立場になります。テクノロジーは、知識を頭の中に詰め込むものではなく、先人たちや、仲間の知恵を借りたり、一緒に高め合ったりしながら作っていくもの。進路やキャリアの目標を明確にしてくれるこの場所を、「勉強」だけと思わず、「趣味」としても関心を持ってもらえたらうれしいです。
GLOBAL TECH/SEASON TECHは、現在、都内を中心に20校超の中学校・高等学校の協力を得て、プログラムを運営・展開しています。複数の学校や保護者の皆さんからは「自動運転を日本語で学びたい」「同じプログラムを学内で開催してほしい」「内容を凝縮して1日で完結させてほしい」という声も寄せられており、ICHINOYAでは校内開催用の短期プログラム(50分×4コマで自動運転の概要を学習)や、全12回で自動運転の基礎から実機開発まで学べるプログラム(SEASON TECH)も実施しています。
【同プログラムに関するお問い合わせ】
- サービスページはこちら:https://arrowsinstitute.jp/
- ご興味のある学校様・保護者様はこちら:https://arrowsinstitute.jp/global-tech-newcooperated/
【会社概要】
- 会社名:ICHINOYA LLC
- 所在地:東京都渋谷区恵比寿西2-19-9フランセスビル2F
- 代表者:福田 大記
- 設立:2019年10月
- URL:https://ichinoyallc.jp/
- 事業内容:企業向け事業支援サービスの提供、個人向けテクノロジー領域の学習プログラムの開発・運営
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
- 広報担当:村西麻子(むらにしあさこ)
- 電話:080-3939-0609
- メールアドレス:arrowsinstitute@ichinoyallc.jp
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