内田洋行、Chrome OS対応の理科学習ツールを提供へ – 新公民連携最前線

花のつくりとはたらき

 内田洋行はプログラミング学習が可能な理科実験教材向けに、Chrome OS対応版のアプリを2021年11月に提供する計画だ。理科の電気実験ができる「プログラミングスイッチ S3.0」を利用するChrome OS向けアプリで、Webブラウザーの「Chrome」上で動作する。

 ハードウエアのスイッチをChromebookにUSB接続し、ChromeでアプリのURLにアクセスすることでプログラミング環境「Scratch」ベースの利用環境が動作し、ソフトをインストールすることなく、人感センサーや温度センサー、明るさセンサーなどの動作をディスプレイ上でプログラミングできる。

 このほかにも「デジタル顕微鏡カメラ」のChrome OS版アプリも提供する予定。Chromebookでデジタル顕微鏡カメラを利用できるようになる。

「プログラミングスイッチ S3.0」は、プログラムを作成してセンサーを動作させるなどの実験ができる

デジタル顕微鏡カメラは端末にUSBやHDMI接続して、視野画像をディスプレイ表示できる

 2021年6月3日〜5日にかけて、東京・有明で開催された「第26回 New Education Expo 2021」(New Education Expo実行委員会主催)で展示した。

 これまでWindows 10対応のアプリは提供してきたが、Chromebookでは利用できなかった。GIGAスクール構想による小中学校の端末整備でChromebookの導入シェアが50%前後になったことで、Chromebookでも利用できる教育用アプリの整備も必要になっていた。

 このアプリはオープンソースのWebブラウザー「Chromium」の機能を基に開発されており、Chromiumベースで開発したグーグルのChromeかマイクロソフトの「Edge」で動作する。レンダリングエンジンが異なるWebブラウザーの「Safari」や「Firefox」では動作しない。

 教育や学習用アプリは、Windows用や「iPad」などのiOS向けアプリは数多くあるが、Webブラウザー環境での利用が中心のChromebookでは対応アプリが限られている。

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