<入試のツボ>点数の積み重ね 大切/公立高選抜(3)求める生徒像 – 河北新報オンライン

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 2022年度公立高の組織編成が先日公表された。普通科は名取北、泉、塩釜など7校が各1学級(40人)減となった。学科別では宮城野が総合学科(80人)を廃して普通科を1学級(40人)増やす。宮城一の理数科(80人)は理数探求科と国際探求科(各40人)に再編される。

 出願倍率が高めに出やすい学校の定員減少や学科再編が目に付く。来年の出願にどのような影響が出るのか興味深い。

 22年度入試に向けた公立高の「求める生徒像・選抜方法」も、間もなく公表される。

 ほとんどの公立高は共通選抜が中心だが、特色選抜では学力検査と調査書の合計点をもとに、各校が定めた「求める生徒像」に調査書の記載事項を照らして合否を決める。進学を希望する高校の求める生徒像には必ず目を通し、それを具体化できるとよい。

 求める生徒像が「優秀な成績を収めた生徒」であれば、判断材料はやはり学力検査点と調査書点になる。「基本的な生活習慣が身に付いている生徒」なら無遅刻・無欠席が有利に働くだろう。

 「生徒会活動に積極的に関わっていた」「部活動の大会で優秀な成績を収めた」なども評価対象になる。ただ、点数以外のこれらの要素が合否にどの程度影響しているのかは、明確に示されていない。

 自分が受験したい高校の「求める生徒像」に近づけるよう努力することは重要だ。ただ、特色選抜での募集人数が少ないことを考えれば、学力検査点と調査書点をできるだけ積み重ねることが大切だ。

 日頃の学習を大切にしつつ、志望校の「求める生徒像」に合わせて、できることに取り組んでいこう。

(河合塾NEXT本町中学専門館・進藤誠)

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