全国の都道府県立高校で
全国で唯一 男女別定員 公平?不公平?
都立高の定員は、各校とも都内の公立中学の卒業生の男女比に応じて決まる。合否は中学校が提出する内申点(300点満点)と、国数英理社の筆記試験(700点満点)の合計で決めるが、合格ラインは男女で異なる。
是正措置の後でも…
著しい格差を防ぐため、都教委は1998年の入試から、特に差が大きい
女子は不利?
2015~20年入試の是正措置の対象校(延べ199校)のうち、無回答などを除く184校の男女差を分析すると、是正後も約8割の153校で女子の合格ラインが上回っていた。都教委の担当者は「入試が男女別であることは周知しているので、受験生は合格ラインが異なることを理解した上で受けているはずだ」と制度自体に問題はないとの認識だ。
偏るとやりにくい?
男女別定員の背景にはまず、現場の校長が見直しに
しかし、13年実施の入試から完全な合同定員制に移行した大阪府教委の担当者は「トイレなどの設備問題への対処、授業でのチーム分けの
背景に多くの私学
また、歴史的な背景として私学との
受験生などはどう受け止めているのか。今春に都立高を卒業した女子大学生(18)は「女子同士の勝負だと思っており、おかしいと感じたことはない」と
君はどう思う? ちまたの声
「不公平だと思った」と語るのは別の女子大学生(18)だ。3年前の受験では当初、ある都立高を目指したが、家計の事情から「何とか都立に行ってほしい」と親に言われ、本番直前に志望校のランクを下げた。ほぼ同じ成績の同級生の男子は合格したと知り、「自分が男子だったら志望を変えずに済んだのではないか」。また、都立高を卒業した男子大学生は「『この高校に通いたい』との思いがかなうかどうかが男女差で決まるのは
一方で、現行制度の見直しに反対や
都立高の受験指導をしている
緊急アンケートミニ
Q合格ラインが男女で
(1)ありだ (2)なしだ
(3)どちらとも言えない
★理由・自由記述[ ]
キミの意見と▽学校名・学年▽
【送付先】「15歳・合格ライン」係
郵 便:〒100-8051(住所不要)
毎日学生新聞編集部
メール:news15@mainichi.co.jp
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是正前は約9割の170校で女子の合格最低点が高く、男子との差は、(1)100点以上=27校(2)50~99点=41校(3)40~49点=31校(4)30~39点=27校(5)20~29点=26校(6)10~19点=8校(7)9点以下=10校。最大で女子の方が426点高い学校もあった。残り1割は男女が同水準か、男子の合格最低点の方が高かった。
是正後も約8割の153校で女子が上回った。男子との差は、(1)5校(2)14校(3)5校(4)13校(5)34校(6)36校(7)46校――と全体的に縮小したものの、それでも最大で243点の差がみられるなど是正につながっていないケースもあった。
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都教委が2020年に都立高と都内の公立中学の校長を対象に
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