新・さわちゃんのティールーム:高校での「文理分け」は正しいことか – 毎日新聞 – 毎日新聞

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今年初めて実施された大学入学共通テスト=東京都文京区の東京大で2021年1月16日午前9時8分、北山夏帆撮影

今年初めて実施された大学入学共通テスト=東京都文京区の東京大で2021年1月16日午前9時8分、北山夏帆撮影

 これからも高校では「文理分け」が続いていくのだろうか。

 大学受験に対応するための「文系」「理系」の分け方について、だ。これまでも、事あるごとに書いてきた。このままでよいのか。見直したほうがよいのではないか。だが、賛同者は多くないようだ。高校の先生は「生徒が大学に受からないことには話にならない」と、受験制度が変わらぬ限り、現状を追認するしかないという。

 明治時代、近代日本を早急に作る必要性から生まれた文理分けの歴史は150年近く続いている。

 いま、大方の高校は、2年生で、生徒を文系・理系に分けて、授業をする。もちろん大学受験をにらんでのことだ。早めに文理を分けて、入試に特化した対策を取る。近年では、高校自体が「サイエンス・スクール」「グローバル・スクール」と銘打って理系に特化した学校や語学教育を特徴にした学校を目指すなど、文系・理系の特徴を売りにする高校も多い。受験目的でない様子も見受けられるが、やはり大学進学実績を上げることも目標に掲げられるようだ。

 受験を考えれば「悪い」とは言いにくい。

 しかし。そんなに早くから文系・理系を分けて、受験に必要な科目に特化するのは好ましいことなのか? そもそも論を問いたい。「なにを今さら」というなかれ。

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