上草柳在住の東學さん(89)が5月18日、大和中学校に顕微鏡1台を寄付した。「子どもたちに自然を勉強してほしい」という思いから大和市教育委員会を通じて寄付され、同校の理科の授業で使用される。
東さんは鹿児島県出身。子どもの頃から宇宙や電気に興味があった。戦時中、庭にアンテナを張り、自作したイヤホンでラジオを聞き「憲兵に注意された」思い出も。大学では電気工学を学び、都内の自動車部品の製造会社で国産車の設計・開発やカーナビの製作に携わった。退職後は大学院でケイ素の研究をし、博士号を取得した。
大和市に移り住んできたのは50年前。「大和はマッカーサーが降り立った地であり、素晴らしい自然の森がある」と、今でも泉の森で採取した植物や池の水を顕微鏡で観察しレポートにまとめる日々。「泉の森はまさに『生命の泉』。植物や水を顕微鏡で観察すると、生きているから面白い。子どもたちにもその面白さを体験してほしい」と寄付の思いを語った。
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