実施めど立たず 3校が再延期 – 八重山毎日オンライン

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郡内中学校修学旅行

 新型コロナウイルス感染症の第4波が全国各地に広がる中、郡内の中学校では、昨年度延期した新3年生の修学旅行の実施に頭を悩ませている。本紙が調べたところ、各校は目的地変更や再延期なども視野に調整を進めており、すでに再延期と判断した学校もある。19日には県が政府に緊急事態宣言の発令を要請することを決めたことから、6月に予定している学校では日程や目的地がさらに流動的になる可能性がある。

 中学校の修学旅行は受験などへの影響から例年、2年生を対象に実施しているが、昨年度はコロナの影響で郡内ほぼ全ての学校が本年度への延期を決めた。

 本年度は大規模校を含む6校が来月の実施を予定していたが、3校が「保護者会での同意が得られなかった」などの理由で再延期を決めた。

 大浜中の担当教諭は、市から「保護者の9割の同意がなければ実施できない」として保護者対象にアンケートを配布。9割に満たなかったので6月はひとまず中止に。「昨年に引き続き今年も目途がたっていない」と困惑気味だ。

 3学年全員で本年度実施予定の崎枝小中の仲山ゆかり教頭は「11月にやる予定で動いているが、状況がまだわからない。学習の一環なので何らかの形でやってあげられたら」と話す。

 学校側は、高校入試への影響を避けるため「本年度の早い時期」としているが、感染状況と生徒の安全確保の観点からギリギリまで判断を見合わせている。

 目的地変更もやむを得ないと考えている。例年、九州としている旅行先を、県内・郡内に変更することも検討している。

 6月に実施予定の川平小中学校の大城豊校長は「中3は受験や中体連などがあって日程的にも厳しい。行かせてあげたい気持ちはあるが、直前まで判断を待ちたい。子どもたちの気持ちを尊重していきたい」としている。

 昨年度の小学校修学旅行(6年生対象)についてはほとんどの学校が目的地を沖縄本島から郡内に変更して実施した。

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