兵庫県の淡路島各地の小川やダム周辺などで、ホタルが舞う季節を迎えた。淡路市の郡家川では、例年より1週間ほど早い5日ごろに飛び始めた。長時間露光で撮影すると、まるで天の川のような光跡が浮かび上がった。
島内では、農薬の普及など環境の変化で激減したホタルを復活させようと、1971年から旧三原町立(現南あわじ市立)三原中学校理科部がホタルの飼育と放流を続けている。その成果もあり、今では南あわじ市の諭鶴羽ダムや成相ダム、淡路市の東山寺川などがホタルの名所となった。
郡家川上流では96年、旧津名町の住民グループが同部の協力で放流を開始。メンバーの中舎義博さん(淡路市)は毎年2月、幼虫と餌になる貝「カワニナ」を放し続ける。中舎さんは「劇的に、とはいかないが、少しずつ増えていると思う。ホタルが舞う景色を見ると、癒やされた気分になる」と話す。
2カ所のダムなどでは例年、5月下旬から6月上旬に多くのホタルが舞う。(内田世紀)
【関連記事】
Powered by the Echo RSS Plugin by CodeRevolution.