長崎県内で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、県教委は27日以降の県立校の部活動について、当面の間、県外校との交流や宿泊を伴う県内合宿などを取りやめるよう通知した。一方、感染者が急増する長崎市は、本人ではなく同居する家族が風邪の症状がある場合でも、児童生徒を出席停止にするなど対策を強化している。
県教委の通知は26日付。練習試合や合同練習会など他校と交流する場合、県内の日帰りのみとし、県外遠征や県外チームを県内に招くことは認めない。全国大会、九州大会への出場は可能。特に飲食の場面での感染対策を徹底し、移動時は原則マスク着用、バスなどを利用する場合は定期的な換気を促している。
文化部活動では、室内で生徒同士が近距離で行う合唱や管楽器演奏など飛沫(ひまつ)の多い活動について、可能な限り避けるよう通知した。
6月上旬の県高校総体は無観客で開催する見通し。県体育保健課は「何とか開催してあげたい。各チームにとって本番前の大事な時期だが、感染拡大を防ぐための苦渋の決断」と通知内容に理解を求めた。
県教委は各市町教委、私立校にも通知内容を連絡した。大半の自治体は通知に沿った対応をとる意向を示している。
西彼時津、長与両町の各教委は県内も含めて対外交流を原則禁止に。大村市教委は県外に加え、長崎市内の学校との交流自粛も求める。同教委は昨年から6月に延期していた中学校の修学旅行について、行き先を県外から県内に変更した。
長崎市教委は5月11日まで他校との交流を禁止(市立長崎商業高は除く)。運動会など緊急性のない学校行事などは無観客またはリモートでの開催か6月以降に延期するよう指導する。
鎮西学院大(諫早市)は5月6日から予定していたリモート授業を26日から前倒しで実施。県立大(佐世保校、シーボルト校)は、6日から対面授業をリモートに切り替える。
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