先月行われた広島県内の公立高校の一般入試を受験した複数の生徒が、持ち込みが認められていないコンパスを机の上に置いていたことを理由に受験が無効になっていたことが分かりました。県教育委員会は「ルールにのっとった対応だが、受験生に対して事前の周知を図るなど再発防止に努めたい」とコメントしています。

県教育委員会によりますと、先月8日、公立高校の一般入試を受験した複数の生徒がコンパスを机の上に置いていたことを理由に受験が無効になっていたことが分かりました。

会場に持ち込めるのは、鉛筆や鉛筆削り、消しゴムなど学校ごとの試験要項で決められていて、コンパスは持ち込みが認められていないため「不正行為による受験無効」と判断されたということです。

生徒たちは、1科目目の試験からコンパスを机の上に置いていましたが注意されず、3科目目になってから試験監督にコンパスを没収され、その後も試験を受け続けましたが、その日の夜、学校から保護者に対し受験の無効が伝えられたということです。

これについて、県教育委員会の高校教育指導課は「ルールにのっとった対応だが、受験生に対して事前の周知を図るとともに、不正行為が発覚した際には試験監督がすぐに対応できるよう再発防止に努めたい」とコメントしています。