韓国、60歳未満へのアストラゼネカ製ワクチン接種を一時中断 – The Hankyoreh japan

基本問題

7日午前、光州北区の国民体育センターに設けられた北区予防接種センターで。北区と軍・警察・消防などの関係当局者がコロナワクチン接種模擬訓練を行っている=光州北区役所提供/聯合ニュース

 韓国政府は、アストラゼネカのワクチンと、極めて稀に現れる特異な血栓塞栓症との関連性が高まったことを受け、満60歳未満に対するワクチン接種を一時的に見合わせることを決めた。8日から接種を開始する予定だった特殊教育従事者、幼稚園・小中学校の保健教師などの第2四半期の主要接種対象者については、年齢とは関係なしに日程を暫定的に延期した。最近、早期接種へと方向転換していた第2四半期の接種戦略の実施をひとまず見合わせたかたちだ。

 新型コロナウイルス感染症予防接種対応推進団は7日、「コロナワクチン分野専門家諮問会議」を開き、こうした決定を下したことを明らかにした。先日、欧州医薬品庁(EMA)の高位関係者が、稀な血栓塞栓症(脳静脈洞血栓症、CVST)とアストラゼネカのワクチンとには関連性があると言及するなど、同ワクチンの安全性をめぐる問題提起が相次いでいることを受けたもの。政府は今月9日(現地時間)までに開かれるEMAの総会で出される、アストラゼネカのワクチンと特異血栓発生との関連性に関する最終勧告を確認し、接種政策を見直す方針だ。

 EMAは先月18日(現地時間)、アストラゼネカのワクチンは全般的な血栓発生リスクの増加とは関係ないとしつつも、血小板の減少を伴う脳静脈洞血栓症などの、非常に稀に見られる特異な血栓塞栓症との関連性については、さらなる調査が必要だと発表していた。その後、カナダ、ドイツなどの一部の国は、55~60歳以下の低年齢層に対する同社のワクチンの接種を一時中断している。

 推進団のチョン・ウンギョン団長は「今回の措置はコロナワクチン接種者の安全を最優先に考慮して実施した措置で、EMAの発表内容にもとづく国内の専門家との踏み込んだ議論を経て迅速に対応する」と述べた。

ソ・ヘミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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