荒川政利(あらかわまさとし)県教育長は7日の定例記者会見で、2022年度の県立高の入試から、入学願書の性別欄を廃止すると発表した。心と体の性が一致しないトランスジェンダーなど、性的少数者の生徒へ配慮した。
高校のほか、県立中学校と特別支援学校の願書からも性別欄をなくす。荒川教育長は「男性・女性の欄に丸を付けることに抵抗を感じる人がいるかもしれない」と説明した。
高校側は、中学校から提出される調査書で戸籍上の性別を把握できるため、本人による記入がなくても入試に支障はないという。
同様の動きは近年、全国的に広がっている。文部科学省によると、21年度の入試では本県など6都県を除く41道府県教育委員会が、願書に受験生の性別欄を設けなかった。
また、22年度の県立高入試では、理科と社会の検査時間を従来の45分から50分に変更する。問題自体に大きな変更はないが、思考力・判断力の育成を重視する近年の傾向を考慮した。
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