志願者数初の10万人超え「日本のMIT」千葉工業大学のスゴみを徹底解説(日刊ゲンダイDIGITAL) – Yahoo!ニュース

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 今年の大学入試で、志願者数上位校で唯一、昨年比増だったのが、千葉工業大学だ。志願者数は初の10万人超え、前年6位から近畿大学に次ぐ2位に躍進した。知名度は低いが、企業のブランドイメージは高いという。一体、どんな大学なのか――。

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 日本のMIT(マサチューセッツ工科大学)は、千葉県習志野市の「津田沼駅」と「新習志野駅」に本キャンパスがある。東京駅から電車で30分ほどの理工系の単科大学で、工学部の偏差値は47.5(機械工学科=河合塾調べ)。

 1942年に興亜工業大学として設立し、46年から千葉工業大学に改称された。私大理工系大では最古というが、一般的な知名度も低い。お世辞にも全国から学生が集まるとは思えないが、今では早稲田大、明治大に志願者数で勝る人気を誇っている。

「入試改革に熱心な印象があります。受験料は1学科3万円ですが、4万5000円出せば全学科併願できます。また『大学入学共通テスト利用入学試験(旧センター試験)』(通常1万5000円)に限っては、今年度はコロナ禍の受験生の進学支援策として一律無料にしました。こうした時代に合わせた対応が素早く、受験生や親に支持されているのでしょう」(大学通信ゼネラルマネジャーの安田賢治氏)

 単に受験しやすいだけではない。大学改革でいえば、志願者が急増した2016年に工学部の再編を実施。工学部、創造工学部、先進工学部の3学部に改組し、学科も細かく設置した。

 これまで、学科によって300人以上の学生が在籍していたが、社会の求める研究領域のニーズがより細分化されたこともあって、個々の学生に高い専門性を身に付けられるよう、コンパクトに絞った。

 そもそも理工系あるあるだが、同大は留年率とそれに伴う中退率が高かった。それが細かな教育をすることで教員とのコミュニケーションを取りやすくなり、学生の理解が深まるまで教えられる環境につながった。

「結果的に留年・退学の減少、就職での実績向上に結び付き、退学・留年率とも全国の理工系大学の平均以下になりました。この取り組みは高校教諭から高評価でした」(同大入試広報部担当者)

 12年の中退率は全大学平均2.65%に対して5.5%と2倍あったが、20年には2.4%に下がっている。

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