【高校受験2021】大阪府公立高入試<英語>講評…昨年並み~やや易化 – リセマム

【高校受験2021】大阪府公立高入試<英語>講評…昨年並み~やや易化-–-リセマム 教育関連ニュース
 2021年3月10日(水)、令和3年度(2021年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。2021年3月6日に発表された全日制の学校別の競争率(志願倍率)は、北野(文理)1.33倍、大手前(文理)1.25倍など。全日制課程普通科(単位制高等学校を除く)を設置する高等学校は、普通科が募集人員2万969人に対し23,594人が出願し、競争率は1.13倍。専門学科は募集人員8,914人に対し9,680人が出願し、競争率は1.09倍。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「英語」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

大阪府<英語>講評(開成教育グループ 提供)

C問題 昨年度並み


大問1 文法 標準 

大問2 長文読解(資料の読み取り)標準

大問3~6 長文読解(論説文) 難

大問7 課題英作文 やや難

リスニング 難

B問題 昨年度よりやや易化


大問1 対話文   標準

大問2 スピーチ文 標準

大問3 課題英作文 標準

リスニング 標準

C問題


 筆記(60点)の大問構成は7題で昨年と変更なしであった。

 その7題は、大問1[文法]空欄補充、大問2[長文読解]資料の読み取り、大問3~6[長文読解]論説文、大問7[課題英作文]で、難易度は昨年度並みであった。解答時間が30分のため、かなりの解答スピードが求められた。

 大問3から大問6の長文読解問題では、それぞれまとまった量の英文から必要な情報を取り出す力や、論理的に思考し英文の流れを正確に読むみとる力が必要となる。

 大問7の課題英作文は、理想のリーダーに求める資質について、自分の意見を論理的にまとめて表現する力が問われた。リスニング(30点)は例年通り、3つのパートで構成され、日常的な会話表現の聞き取りや、まとまった英文の概要聴解を問う問題に加え、文章を読み、そのことがらに関する対話を聞き、話者の考えなどをまとめて表現するという3技能統合型の問題が出題された。

B問題


 筆記の大問構成は3題で昨年と変更なしであった。その3題は対話文・説明文・課題英作文で、難易度はやや易化している。大問1は、高校生、留学生、教員の3人が、モンゴルの民族衣装デールと日本の着物を話題とした会話文であった。大問2は、ブドウハゼの原木が発見されたことについての高校生のスピーチの原稿を題材にしたものであった。大問3の課題英作文に出題形式の大きな変更があった。会話の流れに合うように2つの空所をそれぞれ15語程度で記述するもので、具体的には、与えられた予定表に基づいて、放課後にテニスの練習をするかどうかについて自分の意見を伝えるという状況を設定し、状況に応じた適切な表現を用いて必要なことがらを表現し伝える実践的な英語の表現力を問うものであった。



 このレポートは令和3年3月11日(木)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ

《編集部》

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