石川県内の全日制公立高40校で9日、一般入試が2日間の日程で始まり、初日は国語、理科、英語の筆記試験が行われた。コロナ禍で勉強と健康管理の両立に努めてきた受験生6586人が合格を目指し、試練に挑んだ。教室の定員を昨年より10人ほど減らしたり、体調不良の受験生は別室での受験を認めたりするなど、各校が感染対策に万全を期した。
県教委によると、交通の乱れやトラブルによる試験開始時間の遅れは発生しなかった。
517人が受験した桜丘では、午前7時半ごろからマスク姿の受験生が集まり、入り口で手指を消毒してから試験会場に向かった。受験会場に使う教室の定員は昨年より減らし、30人以内に絞った。
各校はトイレや昼食などの試験時間外も受験生同士の接触を避けるよう呼び掛けた。
県教委のまとめでは、40校65学科9コースの受験倍率は0・98倍(前年1・01倍)となった。学校別では金沢西1・48倍が最も高く、桜丘1・44倍、錦丘1・38倍と続いた。139人が欠席した。体調不良による別室受験は32人だった。
2日目は社会と数学の筆記試験、一部の高校では適性検査や面接が行われる。合格者は17日正午に各校で発表する。
15日は新型コロナなどの感染症や体調不調で試験を欠席した受験生を対象とする追試験を実施する。受験生が志願する高校が会場で、5教科計200点満点の試験を行い、合否は18日に中学校長へ知らせる。
入試問題と解答例は本紙の10日付朝刊(国語、理科、英語)、10日付夕刊と11日付朝刊(社会、数学)に掲載する。試験終了後には本社ウェブサイトに解答例を掲載する。
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