<入試のツボ>大学への力 身に付く/中学受験のススメ – 河北新報オンライン

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 今回は中学受験を検討している皆さんに、受験の意義などをお伝えしたい。

 公立中高一貫校、私立中、国立中を受験をする県内の小学6年生は約1300人いる。これは学年全体のおよそ1割に当たる。

 国立の宮城教育大学付属中を除き、公立中高一貫校と私立中は高校受験がない。このため、高校の学習内容を中学のうちから学ぶことができる。

 先取り学習のメリットは大きい。全国的にも、東大、京大、国立大医学部などの合格者は、私立・公立を問わず中高一貫校の生徒が多くを占める。高校の学習内容を早く終え、高3の1年間は受験用の特別カリキュラムを組む高校も多い。

 県内では仙台二華中、仙台青陵中、古川黎明中の公立中高一貫校の人気が高いが、私立中の人気も高まる可能性がある。独自のカリキュラムを組む中学や、東北学院や宮城学院など系列大学への内部進学が見込める中学もある。学校説明会に参加したり、ホームページで確認したりするなどして、情報収集してほしい。

 入試問題も変化している。以前は私立の入試問題は難易度が高く、特別な対策が必要なケースが多かった。近年は、公立中高一貫校で出題される総合問題が増えている。

 総合問題は、多くの資料や文章を読み取る力や思考力、記述力が試される。この出題形式は、大学共通テストや国立大の2次試験などでも今後、増えるとみられる。

 中学受験を通じて、早い時期から読解力・思考力・記述力を身に付けることは、大学受験への大きなアドバンテージとなる。中学受験という選択肢について、一度親子で話し合う機会があってもよいだろう。

(進学プラザグループ第一事業部・阿部智則部長)

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