新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が続く中、都内では都立高校の入学試験が感染対策をとって行われました。

21日は都立高校183校で入学試験が行われ、全日制と定時制におよそ4万2000人が出願しました。


このうち杉並区の都立西高校には254人の募集人員に対して410人が出願し、午前8時前からマスク姿の受験生が集まり、参考書や資料を読み込んで最後の追い込みをしていました。


校舎の入り口ではサーモグラフィーによる検温などが行われたほか、教室では席数を例年より10席減らして一人ひとりの間隔をあけたり、窓を開けて換気をしたりして、感染対策を徹底したということです。


都の教育委員会では毎年、試験日にインフルエンザなどにかかった受験生を対象に追試験を予定していますが、新型コロナの感染拡大を踏まえ、ことしは初めて追々試験も準備しています。


追試験は来月10日、追々試験は来月26日に行われる予定です。


一方、ことしの都立高校の入試では全日制の応募倍率が平均で1.35倍と、いまの入試制度となった平成6年度の入試以降最も低くなりました。