藤原竜也が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』の第1話が12日に放送された。
同ドラマは、「警察官×学園エンターテインメント」の異色コラボ作品。藤原演じる過激で毒舌、冷静沈着なスクールポリス・嶋田隆平が、校内外で起こるさまざまな問題に立ち向かう。
公立赤嶺中学校では、学校内に警察官が常駐し、トラブル対応や予防活動を行う「学校内警察(スクールポリス)」制度を試験導入することとなった。配属されたのは、警視庁捜査一課の切れ者刑事でありながら、自らスクールポリスに志願した嶋田。朝礼で校長の木島敏文(高橋克実)から紹介を受けると、教師・生徒らの前で「校内で法律に触れる行為をした生徒は、遠慮なく警察に突き出します。それだけは頭に叩き込んでおいてください」と断言する。
嶋田の言葉に生徒は非難轟々。「警察に突き出すってどういうことだよ」「そんなの落ち着くわけねぇだろ」「いいのかよそんなの」。職員室に警察がいる環境に、教師たちも「なんかやりづらいですね」「ありえませんよあんな威圧的な挨拶」と落ち着かない。「私は犯罪者に手加減なんてしません」「暴力事件にわいせつ行為、教師だって散々犯罪を犯しています。あなたたちの中にそういう輩がいないとも限らない。申し訳ありませんが、こっちは疑うのが仕事なんで」と教師にも容赦ない嶋田の態度に、視聴者からは「学校に警察とか最悪」「学校だけが治外法権な方がおかしいよ」「こういう制度あったら私の中学生活は楽しかったのだろうか」「犯罪犯したら未成年とか学生とか関係ない」などさまざまな意見が寄せられた。
浅村涼子(真木よう子)が担任する3年1組では、一ノ瀬悟(石井正則)による数学の授業が行われていた。生徒の一人、真田一樹(中川翼)は授業中にも関わらず、机に座って友人と談笑。一ノ瀬に注意されても「文句あんのか」と聞く耳を持たない。一度は見逃した一ノ瀬だったが、あまりに授業態度の悪い真田についにしびれを切らす。「いい加減にしろ」と声を荒げる一ノ瀬に、真田は逆上。机を蹴り飛ばし、椅子を窓に叩きつける。そこへ一ノ瀬が「お前のお兄さんは、優秀な成績でこの学校を卒業していったんだぞ。なのにお前はそんな体たらくで恥ずかしくないのか」と真田の兄を引き合いに出すと、真田はさらに荒れ狂う。真田が一ノ瀬に殴りかかろうとしたところに、嶋田がすかさず登場。たちまち真田を取り押さえ、あっさりと手錠をかけてしまう。
教室で生徒が逮捕されるショッキングな瞬間を目撃した浅村は「手錠なんてやめてください!彼は未成年ですよ」と取り乱す。嶋田はそんな浅村に目もくれず、真田を連行。すぐにパトカーが現れ、真田は警察署へと連れられていった。息をもつかせぬ逮捕劇に、ネット上には「まだ15分だけどスカッとする」「期待通りの面白さ」「藤原竜也様かっこよすぎやろ」「未成年だからってほっとくのはダメだよね」「手錠がキンキンに冷えてやがる」と反響が集まった。
ところが、真田が連行されるきっかけとなった、一ノ瀬の対応にも疑念が残る。「私はなにも悪くない。悪いのは真田です」と言い張る一ノ瀬だったが、生徒からは一ノ瀬が真田を挑発したとタレコミが。以前から兄と比較されることに敏感であった真田をわざとけしかけたのではないかと浅村や木島に問い詰められた一ノ瀬は「やっと真田を排除できたんだ。もう二度と振り回されたくありません。楽になりたかったんです。私をバカにするやつが捕まれば、みんな言うことを聞くようになると思って」と本音を吐露するのだった。
その後、嶋田が真田を逮捕する様子が教室内で撮影されており、ネットにアップされていたことから学校にはクレームが殺到。浅村と嶋田は動画をアップした“ブルーナイト”なる人物を特定すべく奔走する。
真田の逮捕劇だけでなく、かつて収賄容疑で逮捕されたある官僚をネットで叩いていた人物のプライベートをさらしていたブルーナイト。嶋田はやがてブルーナイトの正体が生徒の一人・三村翔子(吉柳咲良)であることを突き止める。官僚の娘と親友であった三村は、父親の逮捕をきっかけにネットにプライバシーを侵され、それを苦に自殺した親友の無念を晴らすべくブルーナイトとなったのだった。
そんな中、三村によってプライベートをさらされた男の一人が包丁を持って校内に侵入。「お前が俺たちをハメたことはわかってんだよ!出てこなきゃ、他の生徒をぶっ殺してやるから」と怒り狂う男により、たちまち学校はパニックとなり、生徒たちは悲鳴をあげて逃げ出す。すると三村を探し荒れる男の元に、嶋田が三村を連れて登場。嶋田は「お前が蒔いた種だ。自分で落とし前つけろ」と三村を男の前に突き出す。
恐怖に怯える三村の元に、包丁を持った男が近づく。動けずに立ちすくむ三村を男が刺そうかというその時、ついに嶋田が動く。警棒で男を制圧すると、三村を「怖かったか。お前がやったことは、あいつらと同じだ。お前はネットを使って暴力を振るい、あいつらの心を潰したんだ。心を潰された人間はなにをしでかすかわからない。自ら死を選ぶ者もいれば、やけになって他の誰かを傷つける者だっているかもしれない。もし、それで犠牲者が出た時、お前責任取れんのか」と諭すのだった。
第1話の放送にネット上では「このドラマえぐいぐらいおもろい」「今期ナンバーワンのドラマ」「藤原竜也のドラマにハズレなし」といった声のほか、「こんな警官が現実にも居ればな…」「日本全国にスクールポリスいてほしい」「スクールポリス制度導入したら日本終わりそう」「実際に学校に警察おったらいじめの抑止力になるんかな」など、スクールポリス制度そのものに対する議論も巻き起こっていた。
【第2話あらすじ】
スクールポリスが導入された赤嶺中学校で、警察官の隆平(藤原竜也)が着任して早々に、生徒が逮捕されるという衝撃の事件が発生。生徒たちは動揺し、校内ではスクールポリスに対する賛否が渦巻いていた。そんななか、妊娠3カ月の英語教師・楓(山口紗弥加)の机の引き出しからネズミの死骸が発見される。どうやら校内には教師の妊娠を快く思わない人物がいるようで、楓は以前から嫌がらせを受けていたという。普段から楓を母親のように慕う3年1組の成田千佳(田畑志真)は、犯人捜しに躍起になり、涼子(真木よう子)もまた、2組の生徒たちが担任である楓の妊娠に嫌悪感を抱き、SNSの裏アカで楓とおなかの子の不幸を願うような書き込みをしていることを知り、ショックを受ける。やがて千佳は、楓の悪口を言っていたという大林優也(荒木飛羽)を犯人だと決めつけ、食ってかかる。しかし、これがある騒動を巻き起こし、責任を感じた楓は産休も育休もそこそこに、生徒のために働くと宣言するが…。その頃、隆平は、理科教師の青木祐志(渋谷謙人)から、亡霊の謎について聞かされ…。
『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』
第2話 1月19日(火)よる9時から放送
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