2020.10.10
THE名門校 日本全国すごい学校名鑑
歴史や校風、卒業生のネットワークまで、名門校の知られざる姿を通してその秘密に迫る「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週日曜よる9時放送)。MCに登坂淳一、角谷暁子(テレビ東京アナウンサー)、解説におおたとしまさを迎え、「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。
今回の名門校は、横浜の名門お嬢様学校「フェリス女学院」。フェリス女学院のOG・たかまつななと、名古屋きってのお嬢様学校「金城学院」OGでSKE48のセンターを務める須田亜香里をゲストに迎えておくる。
1970年代には全国に700校以上あった女子校だが、今や300校以下に減少。少子化やジェンダーレスが叫ばれる今、女子校に期待される役割を紐解く。
創立150周年を迎える私立「フェリス女学院」は、高校受験がない中高一貫の女子校で、全校生徒数は約1100人。自由な校風で知られ、髪型やカバン、セーター、コートなども自由。今年の大学合格者数は、東大8名、早稲田59名、慶應58名など、多くの有名大学に進学。スクールモットーは「For Others」。「”他者のために” どんな時でも他の人達のことを心に留めなさい」という教えは、聖書をもとにした教育理念。女優の大島さと子さんなど、多くの著名人を輩出している。
こちらは、ゲストのたかまつの高校時代の写真。国連のスピーチコンテストで決勝まで進んだたかまつは、国連で平和を訴えるなど、校外活動に励んでいたそう。「コンテストでは、核なき世界を訴えるスピーチをしました。フェリスでは論文を書く授業があって、”核兵器はどうすれば廃絶できるのか”をテーマに書きましたが、机上の空論だなと思って…。訴えていくことが必要だと思い、校外活動を始めました。そういったアンテナは、フェリスで培われたと思います」と振り返る。
フェリス女学院の始まりは明治3年。女性宣教師メアリー・キダーが、文明開化の気風みなぎる横浜で、日本で最初となる女子教育を始めた。明治8年には現在地に校舎を建て、かねてより後押ししてくれていたフェリス親子にちなみ「フェリス・セミナリー」と命名。本格的な教育を推し進めた。大正4年に制定された校章は、神の武具である盾の中に「フェリス・セミナリー」の頭文字「F」と「S」をデザインしたもの。
OGには、世界で活躍する人物も。ドイツ在住のオペラ歌手・小山由美さんは、歴史あるドイツの「バイロイト音楽祭」に5年連続で出演。伸びやかで深みのある歌声が認められ、国内外で数々の賞を受賞している。中学3年生で音楽の道に進むことを決め、フェリスでの自由な6年間が我が道を切り開く土台になったという。
フェリスには修学旅行がなく、その代わり、中高6年間で計3回の「修養会」というプログラムに参加する。礼拝堂や宿泊施設に出向き、「生きる意味とは」「友情とは」などのテーマをもとに、グループやクラス単位でディスカッション。日常から切り離された環境で友人と共にする生活は多くの点で成長し、学年の絆を深めている。「思春期にそういう経験をしたのはすごく大きいことでした」とたかまつ。そして、フェリス生が運動会や学園祭より熱狂するのが「合唱コンクール」。賞が獲れなかった時、涙を流す生徒が続出するという。
そして、自立した女性を育てるため、新たな試みを始めた人も。女子専門の個別学習塾「La premier α」代表を務める近野瀬里乃さん。こちらの学習塾は、生徒も講師も全員女性。男女混合の学習塾が名を連ねる中、女性に特化した環境を整え、有名高校や大学の合格者を多数輩出している。「女子が社会に出た時、何を身につけておけば生きやすくなるのかというのがスタート。女性は身体的なバランスのこともあるので、受験校を決める時は、ホルモンバランスのことまで話します」と近野さん。勉強以外のプライベートなことまで相談できるのが、女子専門学習塾の強みだという。
最後にたかまつは「フェリスでは、迎合しない生き方を学びました。芸人になりたいと思った時に卒業生と話す機会があって、”迎合したらダメよ”と言われた。その意味が、テレビに出るようになってよく分かりました。自分が求められていることや、”こういう方がウケるんだな”と分かった時、どうしても世間と迎合したくなる。そういう時は、”他者のために自分が本当にやりたいことって何だろう”と、常に自分に問いかけます。自分と向き合うことはすごく苦しいけど、成長できるし、突破できた時は嬉しい。それはフェリス生であったからこそ、出来ることだと思います」と母校愛を熱く語った。
番組では他にも、命がけの英語弁論大会、活躍するOGへの取材、フェリス生の素顔など、盛りだくさんでお届けします。
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そして、明日よる9時放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)は、新・御三家「駒場東邦」躍進の秘密に迫ります。
今回の名門校は、男子新御三家、今注目されている「駒場東邦中学校・高等学校」。設立は比較的新しく、東大の合格者数を短期間で急増させ、瞬く間に人気校に。いったいなぜ、半世紀で東大常連の名門校にのし上がったのでしょうか。どこに秘密があるのか…小家校長とOBで今注目の東京大学先端科学技術研究センター教授の稲見昌彦教授と共に解き明かします。
小家校長はその秘密を「自主独立の気概」「駒東の3F精神」だと語り、駒場東邦が名門と呼ばれるのには、他にも様々な取り組みがありました。本物に触れる課外授業「ブラックジャックセミナー」を始め、理科室は何と9室も! さらに、全然合格しない?校外学習論文の狙いや毎朝の図書館渋滞など、「駒場東邦」の様々な秘密に迫ります。
<ゲスト>
小家一彦(駒場東邦中学校・高等学校校長)
稲見昌彦(東京大学先端科学技術研究センター教授)
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