大和市教育委員会は7月21日に定例会を開き、市立中学校で2021年度から4年間使用する教科書を採択した。16種類ある教科書のうち理科や音楽、保健体育などの5種類は出版社が変わる。
大和市の中学校の教科書採択は、教職員や学識経験者、保護者の代表らで構成される「大和市教科用図書採択検討委員会」が、教科書の調査研究を行って協議。その検討内容を参考に、教育委員会の7月定例会で、教科ごとに2〜7社の候補から柿本隆夫教育長をはじめとする教育委員の話し合いで決定する。
理科は、生徒の興味関心を引き出すインパクトのある写真が掲載され、身近な問いから課題を設定している新興出版社啓林館の教科書が採用された。
音楽(一般/器楽合奏)は、日本の伝統音楽について、地域の祭りや芸能に携わる中学生を紹介し、生徒たちが自分の地域に目を向ける工夫がされている教育芸術社の教科書に変更された。
また、昨年度から教科化された「道徳」は、昨年と同じく光村図書出版の教科書を採用。生徒が多面的な見方や考え方をできるよう工夫されている点などが評価された。
市民向けに展示会も
市教委は6月につきみ野中学校体育館や市役所だれでも広場など、市内3カ所で教科書展示会を実施。計103人の市民が訪れ、50件の意見が寄せられた。これらの意見も今回の採択に反映されている。
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