空手・護身術など武道から生まれた、福岡県北九州市発祥のデジタルスポーツ「SASSEN(サッセン)」。センサーを内蔵し、日本刀をイメージして作られたという「SASSEN刀」を使って戦う、デジタルチャンバラです。
2016年に生まれた新しいスポーツですが、SASSENを展開する一般社団法人全日本サッセン協会(以下、全日本サッセン協会)は、スポーツ庁が国民のスポーツ実施率を向上させるため設立した「Sport in Life コンソーシアム」の加盟団体として認定されるなど、注目を集めているようです。
審判もスマートフォン一台で
「SASSEN」のルールはシンプルです。5m×7mのフィールド上で、試合時間は1回60秒。相手の体(頭部は除く)に1打当てると「一本」となり、「二本」先取もしくは60秒経過時点で本数の多いほうが勝利というものです。
また、攻撃できるのは1試合を通して5打(5スイング)までと制限があり、むやみやたらと振り回すことができないのが、このスポーツの面白さでしょう。相手との駆け引きや集中力も求められるのではないでしょうか。
さらに、審判は人ではなくスマートフォンで行うというのもデジタルスポーツならでは。専用アプリとBluetoothでペアリングすることで、無線で当たりを判定します。同時に当たったように見える場合も「どちらが早く当たったか」を判定することができるため、人の目による誤審もなさそうです。
GIGAスクール構想に対応、教育分野での活用も
教育カリキュラムのベースにあるのは「心技体」。勝ち負けを繰り返すことで「心」の整理を学び、「技」を考えて危機対応能力を身につけ、あらゆるスポーツに通じる「体」の使い方を身につけます。
8月には豊島区大塚に「サッセン教室」を開校した全日本サッセン協会。今後は、教育事業に力を入れていくとのことです。
(文・Saki Amano)
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