＜新型コロナ＞神奈川県で308人感染 平塚の事業所でクラスター、従業員で会食も – 東京新聞

　神奈川県内で２０日、新型コロナウイルスに感染した４人の死亡と、３０８人の感染が明らかになった。感染経路不明は１６５人。県と６市の保健当局が発表した。新規感染者が３００人を超えるのは１５日以来だが、１週間前の１３日より２９人少なく、５日連続で１週間前を下回った。

　横浜市は２人の死亡を発表した。７０代女性は利用していたデイサービスで感染者が出たため検査を受け、陽性と判明。その後、せきなどが出て入院していた。脳腫瘍を患っていた。８０代男性はクラスター（感染者集団）の発生した特別養護老人ホームの入所者。高血圧などの持病があった。新規感染者は１０８人。うち３人は市内の通所介護施設の職員と利用者。既に３人の感染が判明しており、クラスターと認定した。日本体育大運動部で部員１人の感染が分かり、クラスターは３３人になった。

　横須賀市は１人の死亡者を含む５人の感染を発表した。死亡した６０代男性は１６日に自宅で亡くなった後に検査し、感染が分かった。

　藤沢市は７０代男性の死亡と１３人の感染を発表した。男性は３日に感染が分かり入院し、１９日に亡くなった。感染経路は不明。

　県は７８人を発表した。このうち１０人は平塚保健福祉事務所管内の民間事業所の従業員。この事業所の感染者は２２人となり、クラスターと認定した。従業員同士が家族ぐるみの付き合いをする１００人規模の事業所で、会食などをしていたという。小田原保健福祉事務所管内の飲食店で従業員１人が感染し、クラスターは２８人になった。

　川崎市は未就学児～８０代の７９人の感染を発表した。川崎区の２０代自営業男性ら４０人が感染経路不明という。またこの日の保健当局の発表には含まれないが、市立川崎高校（川崎区）で女子生徒の陽性が判明。同高校と、併設の同高校付属中学校が、２０日午後３時半から臨時休校した。

　相模原市は１６人、茅ケ崎市は９人の感染を発表した。

　また、神奈川県は２０日、新型コロナウイルス感染者のうち１４１人から変異株を検出したと発表した。変異株感染者は２１４１人になった。